飯村 隆彦 Takahiko Iimura (1937-2022)
哲学や思想的なアプローチからフィルムやヴィデオ、パフォーマンスを行い、戦後のアート史と映画史の交点ともいえる新しい表現分野を開拓した。国内のみならずアメリカ合衆国、フランス、ドイツなど国際的に活動が知られる。著書に『芸術と非芸術の間』(三一書房、1970)、『パリ東京映画日記』(風の薔薇社、 1985)、『映像実験のために』(青土社、 1986)、『映像アートの原点 1960年代』(水声社、2016)など。第19回文化庁メディア芸術祭(2015年)の功労賞を受賞。
ニュース:展示・上映
ベルリン国際ベルリン国際映画祭2023 飯村隆彦atキノ・アーセナル 2023年2月16日ー26日 映画とヴィデオのインスティテューションArsenalによるForum Expanded 2023にて、1970年代に同祭で発表された飯村隆彦のインスタレーション展示の再現が行われます。当該アーカイヴ準備室より4作品のデジタル化された飯村作品を提供しました。
2024年10月22日(火)19:00 場所:杉並公会堂 小ホール
飯村隆彦と交流のあった作曲家、鈴木治行氏による室内楽個展。2011年にサントリー・サマーフェスティバルで初演となった飯村作品「FilmstripsII」(オリジナルは1966-70年)の「生演奏版」の再演となります。
Japanese Moving Image Artists in the US, 1960s-1970s
June 14- August 9 2024, Philadelphia Art Alliance of the University of the Arts
curated by Collaborative Cataloging Japan (CCJ)
フィラデルフィアにて飯村隆彦ほか邦人作家の1960年代‐1970年代の映画・ヴィデオのアートの紹介展開催。
7月21日〜23日 成城学園、アトリエ第Q芸術
「あんま」1963 「バラ色ダンス」1965 上映
飯村 隆彦 ヴィデオ・フィールド Takahiko IIMURA Video Field
2023年3月4日ー26日
MORI YU Gallery (京都)で開催される飯村隆彦の回顧展にて、当該アーカイヴ事業より展示用動画を提供します。
2023年2月16日ー26日
映画とヴィデオのインスティテューションArsenalによるForum Expanded 2023にて、1970年代に同祭で発表された飯村隆彦のインスタレーション展示の再現が行われます。当該アーカイヴ準備室より4作品のデジタル化された飯村作品を提供しました。
恵比寿映像祭2023 東京都写真美術館2023年2月3日ー19日
飯村隆彦特集の上映は2月4日・7日・15日
写真美術館に寄贈されたフィルム作品とVCTビデオアートセンター東京がデジタル・アーカイヴ化したヴィデオ作品から上映されます。
Yasunao Tone: Region of Paramedia
January 13 – March 18 2023 at Artists Space, N.Y.
ニューヨークのアーティスツ・スペースで開催される刀根康尚の展覧会関連企画で上映される刀根作品《2,880K=120” 》を当該アーカイヴ作業から提供しました。
これまでの成果・公開情報
2022年度は修復版の映像作品を含めた、作品リストをレゾネ・カタログとしての印刷物とWEB上での両方で閲覧可能な状態にしました。(詳細はこちら)
飯村隆彦 ヴィデオ・フィールド ヴィデオテープ作品総目録
A4 、 36P、 カラー / 2023 年 3 月出版
価格 1,650 円(税込)
飯村隆彦のヴィデオテープ作品を中心に纏めたカタログ・レゾネが出版されました。 アーカイヴ・プロジェクトによって詳細が明らかになった、飯村が1970年から制作をつづけたヴィデオアート60作品を掲載。 河合政之、瀧健太郎、森裕一 (MORI YU GALLERY) による寄稿を収録。 MORIYU GALLERY、本サイトにて販売中。
アーカイブ作品リスト
助成:令和4年度メディア芸術アーカイブ推進支援事業(文化庁)